本日2月4日は立春ですね。
立春は二十四節気の第1で、今日から立夏までを『春』といいます。
そして1年で一番寒い時です。
立春の早朝に、禅寺では「立春大吉」と書いたものを、門に貼ります。
民家などでも一年間災難に合わないというおまじないとして、墨で半紙や和紙に書き、立春に柱などに貼っておきます。
読んで字の如くその意味するところもまさに幸運・開運って感じですが、これは縦書きにした場合、左右対称になるので1年間に難に遭わないという厄払いの意味もあるそうです。
左右対称といえば、皆さんからよく
「背骨が曲がっているのは、悪いのでしょうか?」
とご質問頂きます。
痛みや内臓・運動機能に問題が出るほど高度な解剖学的問題がなければ、曲がっていることそのものをカイロプラクティックでは問題だと考えません。
カイロプラクティックでは‟生命がなんらかの理由で「曲がる」ということを選択した。”と考えるからです。
例えば、植物の弦をイメージしてみてください。
弦が伸びる先に障害物があったらどうなりますか?
そう、当然、それを避けて弦は伸びていきますよね。
弦の行動はそれが自然なのです。
見た目的には、迂回しているので曲がっていますが、これが正常です。
そして、障害物が取り除かれれば、弦はまた真っ直ぐ必要に応じて伸びていきます。
人間の体も同じです。
カイロプラクティックは背骨を真っ直ぐにすることを目的としているのではなく、神経機能のバランスを回復させ自然治癒力を十全に発揮させることを目的としています。
もちろん、神経的なバランスを回復させることでトータルとして全身の機能は中心化・対称化しようとして、結果前述の悩みが解決されることは良くあります。
弦の話で言えば、障害物を取り除くのがカイロプラクターの仕事で、背骨をまっすぐにするのは、弦と同じ原理で体が自ら行います。決してカイロプラクターが矯正をして真っ直ぐにしているのではありません。
ここ、みなさん誤解されていますが、矯正とは真っ直ぐにすることではありません。
障害物(カイロプラクティック用語ではサブラクセーション)を取り除くだけです。
しかし、この障害物を取り除ける仕事は、唯一カイロプラクターにしかできません。
外見の問題以上に自然治癒力の回復、つまりお一人お一人の生命が十全に表現されることが重要だとカイロプラクティックでは考えます。
生命の十全なる表現こそ本質的な意味における‟開運”ではないかと我々は考えております。
文責:朝倉穂高
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